概要#
目的#
Markdown の目標は「読みやすく書きやすい」ことです。
可読性は何よりも重要です。Markdown 形式で書かれた文書は、プレーンテキストとして直接公開でき、タグやフォーマット指示で構成されているようには見えないべきです。Markdown 構文は、Setext、atx、Textile、reStructuredText、Grutatext、EtText などの既存の text-to-HTML フォーマットから影響を受けており、最大のインスピレーションはプレーンテキストの電子メール形式にあります。
HTML との互換性#
Markdown 構文の目標は、ウェブに適した書き言葉となることです。
Markdown は HTML を置き換えようとしているわけではなく、むしろ HTML に近づこうともしていません。構文の種類は少なく、HTML タグの一部にしか対応していません。Markdown の考え方は、HTML 文書をより書きやすくすることではありません。私にとって、HTML はすでに書きやすいものです。Markdown の理念は、文書をより読みやすく、書きやすく、自由に変更できるようにすることです。HTML は発表用のフォーマットであり、Markdown は書き用のフォーマットです。したがって、Markdown の構文はプレーンテキストがカバーできる範囲だけを含みます。
Markdown の範囲外のタグは、文書内で直接 HTML で書くことができます。これは HTML か Markdown かを明示する必要はなく、タグを直接追加すればよいのです。
制約があるのは、いくつかの HTML ブロック要素――例えば
、、